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A 運輸省実験結果

〜 底質浄化工法検討調査報告書 〜

 平成12年3月、運輸省・第三港湾建設局・神戸機械整備事務所・(財)港湾空間
高度化センタ−が実施した、港湾、干潟などにおける微生物を利用したバイオ技術
の環境汚染浄化対策として、日本の微生物関係会社21社が応募した結果、当社の
底質浄化剤 『バイオコロニー』の開発技術と、その優れた浄化能力が高く評価
されました。

・底質浄化工法実験者(順不同・敬称略)

  委員長 村岡 浩爾  大阪大学大学院工学研究科教授
  委員   深見 公雄  高知大学農学部栽培漁業学科教授 
  委員   矢持  進   大阪市立大学工学部環境都市工学科助教授
  委員   加藤 英夫  運輸省港湾技術研究所機械技術部浚渫埋立研究室
  委員   土田  孝   運輸省港湾技術研究所土質部土性研究室長

○ 工法名称<底質改良剤『バイオコロニー』>

・微生物種(類)名

 枯草菌Bacillis subtilisの強力な変異菌の群居体

・使用方法

 モルデナイト系ゼオライト(5φo)Β.subtilisを吸着加工した浄化剤を海面から撒布し、この菌の機能を利用して、底質改善・水域浄化をはかる。
  B.subtilisは、海底のヘドロ成分(アンモニア、亜硝酸、硝酸、硫黄化合物、硫化水素等)を吸収.分解し、その結果容存酸素量が増加する。
 ゼオライトには、吸着作用があり、海底の硫化化合物(アンモニア、亜硝酸、硝酸、硫黄化合物等)を吸着し水質を安定化するとともに、イオン交換作用により硬水を軟水に変える働きがある。

○ 室内実験結果のまとめ

 『バイオコロニー』では2本のカラムに1ヶ月目以降多量の環形動物の発生が確認された。環形動物が発生したカラムではpHが低下する傾向である。
  またカラム水のDOC、T-N、DIN濃度はこれら環形動物が発生したカラムで多量に上昇する傾向にある。これは環形動物の活発な代謝活動が行われていることによると考えられる。
 また環形動物の摂餌活動により底泥の土粒子性状が変化し、泥の強熱減量T-C、T-N、T-P含有量がコントロ-ルに比べ少ない傾向となっている。環形動物がみられていないカラムのDOC、DIN溶出量はコントロ-ルに比べ、若干抑制される傾向である。底泥は、コントロ-ル同様に酸化層が約2o形成されており、環形動物が大量発生したものに比べ量は少ないもののコントロ-ルより強熱減量、T-C、T-N、T-P含有量が若干少なくなる傾向となっている。

 委員会の先生方が悪化した環境浄化に対して、今までの環境改善事業の工法を元に予算を算出された結果、『バイオコロニー』の優れた浄化能力と経済性までも高い評価を受けました。

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