養殖漁場改善事業

K漁協の養殖魚は主に鯛の養殖が主流です。その他、トラふぐや真珠なども養殖しています。
しかし、昨今の環境汚染が原因で漁場悪化が進み、漁場改善事業に町役場と漁協が一体となって取り組まれています。
平成5年ごろのK湾の養殖漁場は夏場になると赤潮が発生して養殖魚が大量に死滅し、養殖生産が著しく低下して漁協や生産者に大きな被害を与えていました。
 
「バイオコロニー」撒布で赤潮の発生が無くなる
弊社が営業で同漁協に訪れ漁場悪化の実体をお聞きしてG町役場の水産課を訪ねてヘドロ浄化剤「バイオコロニー」のお話をしたところ、ヘドロが浄化され赤潮が無くなるなら、漁場改善事業に取り組んでみようと、「バイオコロニー」1袋 20kgを200袋を購入いただき実験的に撒布いたしました。
撒布前の海底を調査したところ海底一面白カビが繁殖して自然界の魚が全くいませんでした。

 

「バイオコロニー」散布後45日目、海底調査を行ったところ海底一面繁殖していた白カビが跡形もなく分解されて貝殻や砂が見えていました。
撮影後漁協の会議室でビデオテープを再生して、見ていた役場の職員や漁協の人達も「バイオコロニー」の分解能力に驚きの声を上げていました。
その後「バイオコロニー」を撒布してからは赤潮は一度も発生していません。

 

「バイオコロニー」散布後でも筏の上では毎日魚に餌を与え漁場は悪化しているのです。

同漁協では町役場と一体となり、平成15年からは「バイオコロニー」の撒布量を830袋に増やし漁場改善事業に力を入れて撒布を行われています。
養殖業者のお話しでは赤潮は発生するたびに養殖魚に被害が出て何千万も魚が死んでいたが、赤潮が発生しなければ浄化剤を撒布する費用は、一筏で鯛5匹~10匹分のお金で済むから毎年撒布事業をする。
又、浄化事業に取り組むようになってから、各養殖業者が漁場を汚さぬようにゴミ等が落ちていたら持ち帰っているとお聞きしました。
その後毎年「バイオコロニー」を撒布されていますが海底の汚れも少なく魚病も減り健康で活きの良い魚の生産に力を注いでおられます。

2019年05月03日